おはこんハロチャオー! あまたです。
このページでは
下げるべき個体値
について解説していきます。
個体値ってなに?
というあなたは、まずはこちらを要チェックです!
3値のページにて個体値について解説をしました。
個体値は「さいこう=31=V」が良いです。
そして原則はすべてのステータスがVの状態である「6V」が理想だと解説しました。
しかし、ポケモン対戦は奥が深いものです。
個体値をわざわざ下げるほうが強い場合があります。
このページでは具体例とともに下げるべき個体値について解説していきます!
個体値を下げる理由
個体値を下げるといってもすべてのステータスを下げるわけではありません。
下げたい個体値はたったの2種類です。
- こうげき
- すばやさ
これ以外の「H B C D」については個体値Vで問題ありません。というかVが理想です。
「A S」についても原則はVのほうが強いです。
ではなぜ「AとS」は下げたいときがあるのでしょうか?
それは「高ければ高いほど損をする」ときがあるからです。
こうげき|ダメかも=0 推奨
こうげきが高いほど損をするのは「物理で攻撃しない場合」です。
物理で攻撃しないのであればAの個体値を0か1にするのが理想となります。
物理で攻撃しない場合は以下のパターンが考えられます。
- 特殊アタッカーのポケモン
- 物理攻撃をしない受けポケモン
- 物理攻撃をしない起点作成やサポートポケモン
これらのポケモンは物理攻撃をしません。
ですからA個体値が0であろうがVであろうが攻撃に影響しません。
じゃあ、わざわざA0にする必要あるの?
20とVとかでも良くない?
0,1とそれ以外には大きな差があるよ!!
A0またはA1にする理由は2つあります。
それぞれ深堀りしてみましょう!
1. 相手のイカサマの火力を最小にしたい
ポケモンの技には「イカサマ」という唯一無二の性能をした物理攻撃技があります。
イカサマは、自分のAではなく相手のAを使って攻撃します。
つまり、こちらの攻撃力が高ければ高いほど相手のイカサマの火力が上がります。
こちらは物理で攻撃しないのに無駄にAが高かった結果、相手の火力だけがあがるのは損でしかありません。
では、0とVではどれくらいのダメージ差になるのでしょうか?
実際によくある状況の具体例をあげてみます。
自分のつかうポケモン
サーフゴー 努力値CS252 H4
A0の場合
イカサマのダメージ:56~68 確定3発
相手のつかうポケモン
ブラッキー
A31の場合
イカサマのダメージ:68~84 乱数2発2.73%
どうでしょうか?
わずかではありますが、A31の場合は2発で倒されてしまう可能性があります。
この状況、ステルスロックを撒かれていたら乱数2発32.8%となってしまいます。
じわれなどの一撃必殺わざで倒される確率よりも高くなるわけです。
物理で攻撃しないポケモンは「イカサマ」のダメージを少しでも下げるためにA0にすることをオススメします。
2. 混乱自傷のダメージを最小にしたい
混乱自傷とは、あやしいひかりなどによって「こんらん状態」になった場合、1/3の確率で技が出せずに自分にダメージを与えてしまう状態異常のことです。
この自分自身へのダメージは自身のAに依存しています。
つまりAが高ければ高いほど混乱自傷ダメージが大きくなります。
使いもしないA個体値が高いことで不利になってしまうの損ですよね。
遭遇する場面が少ないですが、自傷ダメージを少しでも下げるためにA0にすることをオススメします。
補足:A0にするデメリットもある?
ここまで、物理で攻撃しないポケモンはA0がよいといってきましたが、デメリットもあります。
それが「わるあがき」のダメージが減ってしまう点です。
「わるあがき」は自身の技PPがなくなったときや使える技がなくなったときに発動する物理攻撃技です。
滅多にみられる技ではありませんが、意図的に「わるあがき」を発動させられるときがあります。
ポケモンSVでは「アンコール」という技が流行っています。
※アンコール:3ターンの間、相手は最後に使った技しか使えなくなる
「アンコール」と「かなしばり」or「のろわれボディ」を利用することで「わるあがき」しか使えない状況ができてしまいます。
※かなしばり状態:相手は最後に使った技を4ターン使用することができなくなる
わるあがき自体は対して強い技でもありませんし、わるあがきしかできない状態は非常にマズい展開です。
しかしそれでも与えるダメージが減ってしまうので、この状態での最高打点を出したいのであればA0は避けるべきかもしれません。
※補足※
頻度でいえば「イカサマ・混乱自傷」>「わるあがき」です。
個人的にはA0を推奨していますが、「アンコール・かなしばり」が尋常じゃないくらい増えるのであれば一考の余地ありです。
すばやさ|遅いほうが有利なときがある
すばやさが高ければ高いほど損をするポケモンは、少しトリッキーなポケモンが多いです。
すばやさを下げたい理由は以下のような場合です。
それぞれについて深堀りしてみましょう!
1. トリックルームを使用する
トリックルームは5ターンの間、Sが低ければ低いほど行動順が先になる技です。
つまり個体値も0にすることでより速く行動できるようになります。
この場合は性格補正でSに加工補正をかけていることも多く”最遅”でポケモンを採用している場合がほとんどです。
もしトリックルームを使ったパーティに興味があるのであれば、S個体値を0で厳選することをオススメします。
2. ジャイロボールを最大火力にしたい
ジャイロボールは、相手よりもSが低ければ低いほど火力の上がる物理攻撃技です。
つまり個体値も0にすることでより強い攻撃ができるようになります。
この技を使うポケモンも、性格補正でSに加工補正をかけて”最遅”にしていることがほとんどです。
パルデア地方のポケモンではあまり使用されておらず、おそらく使ってくるのは「ドータクン」当たりなのではないかと思います。
パルデア未内定ではありますが「ナットレイ」というポケモンがもっともこの技を使いこなしているといえます。
3. とんぼがえり・ボルトチェンジ・クイックターンを後攻で打ちたい
画像引用:https://zukan.pokemon.co.jp/
交代技を駆使するポケモンで耐久を高くしている場合はSを低くすることにメリットがあります。
「とんぼがえり」などの技は、相手にダメージを与えつつ裏のポケモンと交代することが特徴です。
これらの技を後攻で打つためにSを低くすることがあります。
これらの技を後攻で打ちたい理由は「交代先のポケモンにダメージを与えたくない」からです。
つまり交代先のポケモンを無傷で出すことができます。
きあいのタスキの効果を残したり、少しでも場持ちをよくしたりすることが可能です。
シーズン2の構築記事を書いておられる方の中に、水ロトムをS30にしたかったと記載されている方もいました。(厳密にはS29)
これはSを1だけ遅くすることで、対ロトムでは下から動き、対S無振りサーフゴーには上から動けるようにしたいからです。
他の理由として、あくびループから抜け出せる点もあります。
「あくび」という技は1ターン後に相手のポケモンを眠らせる技ですが、眠らすのが嫌でポケモンを交代すると交代先のポケモンにも「あくび」が当たってしまい永遠と交代し続けるようなループが起きてしまいます。
もし相手のポケモンよりも遅いポケモンが「あくび」を受けてからとんぼがえりなどの交代技をすれば、交代先のポケモンにはあくびが当たらないので、ループから抜け出すことが可能です。
必ずS0がいい訳ではなく、適切にSを下げることで強力な戦法が取れることを覚えておいてください。
4. 後攻で行動したい
画像引用:https://zukan.pokemon.co.jp/
後攻で行動することで有利になる場合があります。
すばやさを落としたい=後攻で動きたいポケモンは、起点作成や受けが得意なポケモンに多い傾向があります。
後攻で動きたい理由は、先ほどのとんぼがえりなどと似ていますが、役割が違っています。
- 特性の順番を後攻で発動させたい
- ほろびのうたで倒される順番が後になる
- 後攻であくびを打ちたい
場に出た時に発動する特性は、すばやさが高いほうから先に発動します。
例)S65のペリッパーとS47のカバルドンが同時に場に出た時、通常であればカバルドンのほうがすばやさが低いので、天候が砂嵐となります。
しかし、ペリッパーがS0で性格補正にてSを下降させておけば、カバルドンよりもすばやさが低くなるので、天候を雨にすることができます。
「ほろびのうた」も同じような条件で、3ターン後に倒れる際に、倒れる順番がすばやさ順となっています。
ラス1対面で「ほろびのうた」をした際に、Sを下げておくことで判定勝ちにすることができます。
「あくび」に関しては、先の「とんぼがえり」でも少し触れました。
あくびループで相手をハメたいのであれば、可能な限り後攻であくびをすることでとんぼがえりなどの交代技によるループからの脱出を許さない立ち回りがしたいです。
ふつうは個体値VでOK|余談:Vは32進数
冒頭から何度か言っていますが、基本は6Vで問題ありません。
むやみやたらにSを下げたりしても、調整意図がわかっていなければ性能を十分に発揮できません。
最初は6Vなどで使用してみて「Sが低かったり、Aが低かったら勝っていたのにな・・・」という場面が多ければ調整してみましょう。
余談にはなりますが、どうして個体値が31のことを”V”と呼ぶのでしょうか?
ちなみに個体値30のことは”U”といいます。
※めざめるパワー全盛期のころは”U”もよく使用されていました。
これは”32進数”の考え方を取り入れられているからです。
詳しい説明が気になる方は外部リンクを覗いてみてください。
まとめ
このページでは下げたい個体値について解説していきました。
- A0にしたい:物理で攻撃しない場合
- イカサマの火力をおさえる
- 混乱自傷のダメージをおさえる
- Sを下げたい
- トリックルームをつかう
- ジャイロボールの火力を上げる
- 後攻とんぼがえりをしたい
- 後攻で行動したい
すべてがすべてさいこうの個体値にする必要もなく、むしろ低いほうが強い場合があります。
あなたが使いたいポケモンがもっとも輝けるように、その子の能力値と向き合ってみてください。
さて、個体値が決まれば努力値調整も必要になります。
正しい努力値の振り方についてはこちらを参考にしてください。
そもそもポケモンのスペックがわからない方は種族値についても調べてみましょう!
それではまた別のページで会いましょう!
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