おはこんハロチャオー! あまたです。
このページでは、
構築解説:サイクル構築 編
と題して解説していきます。
組み方から、どんな人にオススメか、相手にするときの対策などについて徹底解説します。
サイクル構築は経験やプレイングを必要とする中級者以上向けの構築です。
~特徴~
- 交代を駆使して有利対面で戦っていく
- 少しづつ削りながら相手を消耗させる
- 高耐久ポケモンで相手を詰ませることができる
- 環境にいるポケモンの流行りの型をざっくりとでも把握しておく必要がある
サイクル構築とは?|交代をつかって有利対面を作る
サイクル構築は、交代を使って常に有利対面を作りながら戦う構築です。
どちらかといえば「受け」寄りな構築です。
採用されるポケモンの特徴として「高耐久」であることがあげられます。
~サイクルしやすいポケモン~
●何度も攻撃を受けれる高い耐久力、補助技で相手の盤面を崩せるポケモンのこと
●高い耐久力に加えて、とんぼがえり・ボルトチェンジなどの交代技を使えるポケモンのこと
画像引用:https://zukan.pokemon.co.jp/
補助技の例)おにび・あくび・どくどく・ステルスロック・回復技、etc…
常に有利対面を作ることで、焦らずじっくりとダメージを与えて相手を倒していきます。
また、ダメージを大きく削れなかったとしても、相手が高耐久ポケモンを突破できない場合はTODを狙うことができます。
※TOD:タイム オーバー デス のこと。時間切れによる判定勝ちすることを指します
強み|柔軟な立ち回り
- 柔軟な立ち回りができる
- 自分の意志でテラスタルを使いやすい
柔軟な立ち回りができる
サイクル構築は、交代や補助技を使うことで様子見ができる構築です。
だからこそ相手に対応しながら柔軟に立ち回ることができます。
プレイング次第で不利な相手にも逆転できるほどの臨機応変さがあります。
自分の意志でテラスタルを使いやすい
常に有利対面を作っていくサイクル構築では、相手のポケモンの型や選出をあぶりだすことができます。
相手のポケモンの型や選出がわかれば、相手目線からはわからない有利なテラスタルを切ることができます。
その場しのぎとなる切らされるテラスタルと違って、その後の戦局にも有利をとれるテラスタルができるのは、サイクル構築の大きな利点です。
弱み|プレイングがむずかしく運負けしやすい
- プレイングがむずかしい
- 相手依存になりやすい
- 急所や一撃必殺などで負けやすい
プレイングがむずかしい
サイクル構築は、読みあいが最も多く発生する構築ともいわれています。
選出読み・交代読み・テラス読み…さまざまな選択肢から安定択をとるのか攻めた択をとるのか判断しなければなりません。
※択:Aをされるなら1の行動が、Bをされるなら2の行動が正解となるような二者択一な選択肢のこと
択を通すためには知識や流行りを知っておく必要があります。
どうしても高度なプレイングを要求される場面が発生するので初心者向けの構築ではありません。
相手依存になりやすい
サイクル構築は読みあいが多く発生する分、相手の行動を信じることが重要になります。
いくら相手の行動を読んだところで、相手が意味不明な行動をしてくるときもあります。
突飛な動きに対して裏目となる行動を選択していた場合、そのまま負け試合になることも少なくありません。
対戦相手の行動次第で安定行動が危険になってしまう点が、相手依存になりやすいサイクル構築の弱みです。
急所や一撃必殺などで負けやすい
有利対面を作るために何度も交代していると被弾回数が増えていきます。
被弾回数が増えると、急所を引いてしまう可能性も増えてしまいます。
急所でなければ耐えられるという場面で急所に当たってしまうような事故がサイクル構築にはつきものです。
同じように一撃必殺の被弾率や技の追加効果を引いてしまう確率も増加します。
サイクル構築は事故による負けが生じやすい点に注意が必要です。
サイクル構築の組み方
サイクル構築は高耐久ポケモンでサイクルを回して、攻め枠のポケモンを通すための有利対面を作ることが重要です。
そのためにはいまの対戦環境での流行りや使用率の高いポケモンに負けないようなポケモンの並びが必要となってきます。
受けポケモンも単体で採用するのではなく「物理受け+特殊受け」のようなセットで隙を見せないことが重要です。
攻め枠のポケモンにおいては「可能な限り広い範囲を攻撃できるポケモン」or「受けが不利をとるポケモンに強いポケモン」を採用したいです。
攻撃的なサイクル構築であれば、とんボルチェンも有名です。
※とんボルチェン:とんぼがえり+ボルトチェンジのような交代技を使ってサイクルを回すコンボ
相手を交代技で削りながら有利対面で一気に相手を破壊していけるのが魅力的です。
攻めるポケモンにも交代技を採用して、有利対面を作ることを第一に考えましょう。
※オススメの構築記事
ポケモンSVシングルS3に11位を記録しているサイクル構築があります。
サイクルを意識した場合のポケモンの選定過程や役割などを明確に記載されておりますので、とても参考になります。
参考リンク主 : じゃすぽけ(@Juspoke0817)様
サイクル構築にオススメのポケモン
サイクル構築におけるテンプレともいえるポケモン達を紹介します。
努力値振りや役割などを記載していますので参考にしてください。
アーマーガア@ゴツゴツメット + ドオー@くろいヘドロ
アーマーガア
- 性格:わんぱく(B↑C↓)
- 努力値:HB252 S4
- 特性:プレッシャーorミラーアーマー
- 技:ボディプレス・てっぺき・はねやすめ・ちょうはつorとんぼがえり
- テラスタイプ:かくとう
- 持ち物:ゴツゴツメット
ドオー
- 性格:しんちょう(D↑C↓)
- 努力値:HD252 B4orS4
- 特性:てんねんorちょすい
- 技:じしん・どくどく・じこさいせい・ドわすれorどくびし
- テラスタイプ:あくorどく
- 持ち物:くろいヘドロ
いきなり並びから解説。
物理方面がめちゃくちゃ硬いアーマーガア+特殊方面がめちゃくちゃ硬いドオーの並びです。
タイプ補完も優秀で、アーマーガアの苦手なでんきタイプをドオーが無効化し、ドオーの苦手なじめんタイプをアーマーガアが無効化できます。
S1の中盤でかなり流行しましたが今は稀に見かける程度です。
しかし弱くなったわけではなく、対応策を知らない相手を簡単に完封できるほどの性能があります。
アーマーガアはとんぼがえりを覚えることができるので対面操作も可能でサイクル性能がかなり高いです。
ドオーはどくどくやどくびしを使うことで相手をじわじわと削ることができるので、ターン数の多いサイクル構築との相性がバッチリです。
ドオーのテラスタイプはサイコショックを無効化できるあくタイプがオススメですが、テラス後にくろいヘドロでHPが削れていくことに注意しましょう。
対策
- 交代読みやテラスタルで弱点を突く
- サイコショックでドオーを崩す
- ちょうはつやアンコールで回復技を封じる
キョジオーン@たべのこし
- 性格:わんぱく(B↑C↓)
- 努力値:HB252 D4
- 特性:きよめのしお
- 技:しおづけ・まもる・じこさいせい・てっぺきorじしんorじわれ
- テラスタイプ:ゴーストorみず
- 持ち物:たべのこし
最強技:しおづけと最強特性:きよめのしおと硬すぎる耐久力を持つポケモン。
しおづけのスリップダメージで相手をじわじわと削りながら、まもるとじこさいせいで回復しながら相手を倒します。
てっぺきで防御を強固にしても良し、じしんでダメージソースを増やしても良し、じわれで無理やり突破を狙うのも良し。
キョジオーンのような高耐久ポケモンにこそ「どく・やけど」のようなスリップダメージを与えられる状態異常を入れたいですが「きよめのしお」で効きません。
しおづけによる打点&状態異常にならない&優れた高耐久によって高いサイクル適性を持つポケモンです。
対策
- おんみつマントでしおづけのスリップダメージを防ぐ
- みがわりでしおづけのスリップダメージを防ぐ
- 高い崩し性能で殴る
ハピナス@たべのこし
- 性格:おだやか(D↑A↓)
- 努力値:BD252 H4
- 特性:てんのめぐみ
- 技:タマゴうみ・シャドーボールorかえんほうしゃorれいとうビームorステルスロックorなげつける
- テラスタイプ:あくorゴースト
- 持ち物:たべのこし
太古の昔から使われている特殊受けポケモン。
過去作ではしんかのきせきラッキーのほうがよく使われていたが、トリックなどが多いためハピナスがメジャーになっています。
優秀なHDによりびっくりするくらい硬いです。
特殊ポケモンの攻撃であればよっぽどでない限り3発は耐えます。
つまりタマゴうみの回復で受けきることができます。
特性:てんのめぐみによって追加効果の発生確率が2倍になっていることから、れいとうビームやかえんほうしゃの追加効果でアドバンテージをとりにいくことができます。
ドオーと同じくサイコショックが弱点となりますので、テラスタイプはあくタイプがオススメです。
対策
- サイコショックで不意をつく
- ちょうはつなどの変化技で回復技を使わせない
- ステロや砂ダメなどで負荷をかけていく
ハッサム@こだわりハチマキ + 水ロトム@とつげきチョッキ
ハッサム
- 性格:いじっぱり(A↑C↓)
- 努力値:HA252 S4
- 特性:テクニシャン
- 技:バレットパンチ・インファイト・とんぼがえり・どろぼう
- テラスタイプ:はがね
- 持ち物:こだわりハチマキ
水ロトム(ウォッシュロトム)
- 性格:ひかえめ(C↑A↓)
- 努力値:H252 C236 S20
- 特性:ふゆう
- 技:ハイドロポンプ・10まんボルト・ボルトチェンジ・テラバースト
- テラスタイプ:フェアリー
- 持ち物:とつげきチョッキ
有名で優秀なとんボルチェンの並びで紹介します。
ハッサムと水ロトムのとんボルチェンで相手を削りながら、バレパン・ドロポン・裏のエースの圏内に入れて倒していく戦法です。
相手が交代を選んでいたとしても、こちらは交代技で安定した有利対面を後出しで作っていくことができます。
相手が不利対面で交代することを読みながらこちらも交代技を打つので、相手依存となりやすい側面があります。
読み間違えに対するケアができるように選出するのが理想的です。
水ロトムの持ち物をこだわりメガネに変更することで相手へのサイクル負荷が増すので、好みで使い分けも可能です。
対策
- じめんタイプでボルトチェンジの一貫を切る
- ステロで相手を削っていく
- 高火力技でサイクル崩壊させる
テツノカイナ@とつげきチョッキ
- 性格:いじっぱり
- 努力値:AD252 S4
- 特性:クォークチャージ
- 技:ドレインパンチ・じしん・ボルトチェンジ・ワイルドボルトorかみなりパンチ
- テラスタイプ:じめん
- 持ち物:とつげきチョッキ
交代技でサイクル性能が高いチョッキ枠のポケモン。
欠点であるDの低さをとつげきチョッキで補うことで、高い数値を誇っています。
C特化眼鏡ハバタクカミのムーンフォースを、弱点でありながら耐えることができる化け物耐久です。
Aも申し分ない数値であり、有利対面で相手に高負荷をかけることができます。
交代技が特殊技のボルトチェンジなのでいまいち火力が出ないことにだけ注意が必要です。
対策
- 高火力物理で上から殴る
- はたきおとす・トリックでとつげきチョッキを外す
サイクル性能が高いポケモン
- 高耐久:・・・・・・
- 交代技を使えるポケモン:・・・
サイクル性能を上げる持ち物
- 耐久力を上げる:オボンのみ・たべのこし・とつげきチョッキ
- サイクルを回す:だっしゅつパック・だっしゅつボタン
- 事故を減らす:あつぞこブーツ・おんみつマント
- 突破力を助ける:ゴツゴツメット
- 突破力を上げる:こだわりハチマキ・こだわりメガネ
どんな人にオススメか|詰将棋のような対戦がしたい人向け
サイクル構築はじっくりと対戦を進めて相手を追い込んでいくことができます。
頻繁に交代を繰り返して機会をうかがう様子は、一手一手確実に追い込んでいく詰将棋のようです。
高耐久ポケモンを多く採用している「受けループ」であれば、相手がこちらのポケモンを突破できずに詰ませられる状況も頻発します。
じっくりと交代戦や読みあいを制して勝ちたい人はサイクル構築がとても楽しいパーティとなります。
一方で、サイクル構築は良くも悪くも対戦時間が長引く傾向にあります。
テンポよく対戦を楽しみたい人にとっては、じれったい対戦が多いのでサイクル構築が不向きかもしれません。
サイクル構築の対策|崩し性能or補助技を駆使する
サイクル構築の対策としては「超高火力で殴る」or「補助技で形勢逆転する」ことが有効です。
- 有利対面を作ろうとしてくる相手に対して不意の高火力を押し付ける
- ちょうはつ、みがわりなどの補助技で相手のテンポやプランを崩す
崩しで高火力を押し付ける
サイクル構築は崩し性能によってサイクル崩壊させることができます。
※崩し性能:積み技や持ち物によって、受けきれないような火力を出せる性能のこと
サイクル構築はより多くの安定択を交代も駆使しながら有利対面を作っていきます。
有利対面を作られてしまうとそこから崩していくことは難しいです。
サイクル構築における最も弱点といえるタイミングは交代するときです。
受けきれるポケモンへの交代を安定択だと思って繰り出してくるからです。
また、そのタイミングは技を使えるわけではないので相手は技を受けるだけのタイミングでもあります。
相手の交代のタイミングで有効な行動をすることができれば相手はひとたまりもありません。
- 積み技:つるぎのまい・わるだくみ etc…
- こだわり系による交代先への負荷
- 交代読みのわざ選択
補助技でテンポを乱す
サイクル構築は補助技にも弱みをみせます。
- 相手の自由を奪う:ちょうはつ・アンコール etc…
- 相手の行動を様子見する:みがわり
- 対面操作をする:あくび・ふきとばし・ドラゴンテール
特に「受けループ」のような受けに寄った構築であれば、回復技を多く採用しているので、ちょうはつやアンコールがささります。
相手の交代を読んでみがわりをすることでこちらに1ターン以上の余裕を作ることも可能です。
こちらの不利対面を無理矢理変えるために、相手に交代を強いるあくびやふきとばしも強いです。
盤石な相手をかき乱すことはvsサイクル構築にとって重要な立ち回りとなります。
構築の3すくみ|展開構築で破壊する
構築は3すくみの関係になっていることをこちらのページで紹介しました。
展開構築はサイクル構築に強いとされています。
最初に積み技を使うことで全抜き(3タテ)をするような盤面を作ることができれば、サイクル構築といえど受けきることは困難となりサイクル崩壊します。
サイクル構築のような爆発力に欠ける構築では、盤面を作る段階も邪魔されにくいです。
はまればあっけなく倒すことができるので、サイクル構築を崩していく展開も想定しておきましょう。
まとめ
このページではサイクル構築についてまとめていきました。
- サイクル構築は交代を使って有利対面を作る戦い方をする
- 柔軟な立ち回りができる
- プレイングが難しい
- 詰将棋のようなプレイができる人にオススメ
- 対策:崩し性能や補助技で有利対面を覆す
サイクル構築は常に有利対面を作るプレイング力が必要な構築です。
しかし、交代戦こそがポケモンバトルの醍醐味といえます。
使いこなすのは難しいですが、使っていてとても楽しいのもサイクル構築の良さです。
対面構築などを使っていてしっくりこない場合は、初心者であっても触れてみてほしいのがサイクル構築です。
本サイトでは、このページのようなポケモン対戦初心者向けのコンテンツを扱っています。
他にも困っていることなどがありましたら、本サイトの別のページにも目を通してみてください!
それではまた別のページで会いましょう!
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